もう、お前しか愛せない
だから周りを気にしてたりしたんだ…

納得です。

「アタシ…矢吹さんが犯人って決め付けてた…ごめんなさい」

「高橋さん…いいの。アタシの行いが悪いから。疑われて当然ね」



二人は打ち解けた様子。

あ。私も矢吹さんにお礼を言わないと…



「矢吹さん!ありがとうございます!!」

「…いいのよ?隆平に言っといて?…なんてねっ」


矢吹さんは部屋を出て行った。

続けて部屋を出ようとする卓ちゃんを私は呼び止めた。



「卓ちゃんっ!!」



呼んだけど、卓ちゃんは振り返っただけで行ってしまった。

仲直りのチャンスを逃してしまったよぉ…


ぐすん。早く卓ちゃんと仲直りしないとぉ!!


「愛莉、私…今度がんばる!」

「え?」
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