もう、お前しか愛せない
「先生何のようだって?」

「あー…部活で」


そう言った途端。私は声が出なかった。

何で?何でウソついたの?


私…見たよ?聞いたよ?

隆平くんと律ちゃんの姿を…声を…



「絢?」

「…んで?」

「え?」

「何でウソつくの?私聞いてた」

「え?」

「律ちゃんが告白したの聞いてた!!」



すると、隆平くんは少し視線をずらして。

小さく「ゴメン」と言った。


そして、

「律のこと許して?」

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