もう、お前しか愛せない
「すいませんっ、遅れました」


入ってきたのは…

「さっ、櫻葉くんっ?!」

「えっ…?君…今朝の?」


そう、まさしく今朝の彼!櫻葉くんだった。これって運命だったり?



「えっと…きみの名前は?」

「あっ、佐久間です。佐久間 絢」

「…もしかして、卓志の幼なじみ?」



ここで卓ちゃんの名前が出るなんて…

まぁ、そうだけど。ただの幼なじみだもん!


「はいっ!卓ちゃんの幼なじみです」

「あぁ~。だから見たことあったんだ」



―嘘!私の顔覚えててくれたの?!

こんな冴えない顔をした、私を?!


「よし、そろったな。じゃあ、櫻葉も書け。…っと、先生は少し用事あるから」

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