もう、お前しか愛せない
卓ちゃんは自分がかけていたタオルを、私にかけてくれた。


「こんなもんしかなくてゴメン。でも、ないよりマシだろ?」


私は真っ赤になりながら頷いた。

タオルからは、卓ちゃんの香水の香りが広がる…






ポツッ...




顔に何かが当たった。

水?え?まさか…



予感的中。雨でした。


「絢、とりあえず非難!」


近くのお店の屋根で雨をしのぐ。

少しすれば、やむかなぁ?と思ったけど、気配は全然ない。


「どうしよう?」

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