粉雪舞い散る桜の匂い

 どうしよう!?
 
 自分がどうしたいのかも、
 先輩がどういうつもりなのかも、


 ゼンゼン
 分からないー。



うつむき、考え込んでいた顔を上げ、リツは夕空を見上げた。


 分からなくて当然だ…
 私はずっと、逃げていたんだからー



 見ないフリをして、

『ちゃんと目を開けて』


 話も聞かないで、

『耳をすませて』







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