好きだと、言って。①~忘れえぬ人~
00【プロローグ】愛と友情の狭間で。
どんなに時が流れても、忘れられない光景がある。
天空にぽっかり浮かぶ、白い満月。
広がる、満天の星屑。
遠くで聞こえる、祭り囃子の太鼓の音。
リンゴ飴の、甘いにおい。
水風船の鮮やかな青と、ヒンヤリとした手触り。
そして――。
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