好きだと、言って。①~忘れえぬ人~
「ハルカ……」
間違いない。
この写真の人物は、ハルカだ。
独身男が、女の子の写真を部屋に貼る。
それも、自分のベッドの天井に等身大の写真を貼る――。
なんで?
なんて、聞くまでもなく明らかだ。
「――やっぱり」
私の推理が、当たってたってこと?
「何が、やっぱり?」
不意に、背後であがった声に思わずビクリと、体が強ばる。
すうっと、一つ大きく息を吸って止めて。
私は、ゆっくりと後ろを振り返った。