*powder snow ~空に舞う花~*

冗談まじりに後頭部さすりながら
一番窓側の、一番後ろのオレの席へ歩いて行くと

もちろん、オレの前の席の莉子と目が合う。



「笑ってんなよ、バカ」
笑ってくれてるから、話かけやすくて
ちょっと、カニ先に感謝。。




「だってぇー。
あ…おはよね、海斗」

「あー、ぉはよ」

笑いすぎて涙出たって、まだ言いながら席に座ってる莉子の頭を冗談でポンって叩いて
自分の席に座る。



一学期の時みたいにすぐにオレの席に振り向かないのは…わかってた気がする。






そのままカニ先の長ったらしい朝礼が終わった。

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