*powder snow ~空に舞う花~*


クルリと背を向けて歩き出す。




まだ…

まだ泣いちゃダメ。





「莉子!!」



ほら…ね。






「なにっ!?」


『まだ何かあるの?』って、ちょっと呆れ顔で振り返る。





「あー…のさ、
気をつけてな」


ホント、バカ海斗。





「子供じゃないんだから、迷子にならずに帰れますぅ!

…じゃぁね」





もぅ、呼び止めてくれないコトは分かるから…

最後にヒラヒラと手を振って、背を向けて歩きだした。





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