*powder snow ~空に舞う花~*


―――――



「もうっ」

スタスタ歩く足取りを止めて軽く一息ついて話し始めた千雪。

何を話されるのか、生唾をゴクリと飲んだ。




「じゃあ~、海斗は何が知りたい?」

「…え?」


何が、って聞かれても…
疑問符の塊のようなコイツに逆にそんなこと言われるなんて思ってもみなかったから


なにからどう聞けばいいのか。。




「え?、じゃないでしょう!?

海斗は私のなにが知りたい?」


「あー、だから

例えば…歳とか???」


年齢を知らないのは事実だけど…聞きたいのは、そこかオレ!?


千雪を目の前にすると
頭、回んねーんだって!

< 203 / 372 >

この作品をシェア

pagetop