*powder snow ~空に舞う花~*



また跳ねるようにオレの少し前を歩く千雪の背中を見て、頭をかいた。


完全に千雪のペースに丸め込まれてるのに
そのペースを乱すような反抗めいた行動を起こす気にもならないあたり…

「ホント…なに考えてんだ、オレ」


「なんか言ったぁー??」


振り向く千雪に


ま、たまにはこんな日常も悪い気分じゃない…なんて素直に思う。





そんな時、千雪の跳ねる背中が止まって
あっという間に駅前に戻ってきたことに気がついた。




「送ってく。どこまで?」



駅の料金表をみて指を指した。



< 205 / 372 >

この作品をシェア

pagetop