*powder snow ~空に舞う花~*



「海斗ぉー!!!」

目が合う距離まで走ってきて


まさか…な??


「おいっ!!待っ―!!!」


――ドンッ!!!



「うわっ!!」
「きゃぁっ!!」


停止機能も無装備ですか???



見事にぶつかって、見事に2人して尻もち。




「…ごめん~っ」


涙目で謝ってきた千雪だけど…

もぅ、笑うしかないだろ???



「ばーかっ」

頭をポンと軽く叩いて立ち上がる。

「ほら…」

手を伸ばせば…

「ありがと」

千雪がオレの手をとって立ち上がる。





こんなデートの始まりも、悪くない。



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