*powder snow ~空に舞う花~*
言い訳…か。
「…ハァ」
ため息ひとつ。
やっぱり、莉子に聞いたら何かが分かると思うんだ。
聞いたら、このなんとも言えないモヤモヤした気持ちも晴れるかもしれない。
千雪は確かに莉子の名前を言った。
しかも、オレが莉子とただのクラスメートなだけじゃなくて
友達だと分かってたような言い方だった。
もしかして、付き合ってた事も知ってんのか??
「ダメだ……」
机に額を押し付ける。
今朝には忘れていたかったのに…忘れてるはずもなくて
結局、学校で1日中昼寝をすることもなく机と仲良くしながら
千雪の事を考えていた…。