*powder snow ~空に舞う花~*


――…は??


さんざん聞いて、さんざんバカにした結果がそれ!?


「少しくらい親身に考えてくれたっていいじゃねーか!!」

多分、オレ逆ギレ。

「十分、親身になっとる」

「どこが!?」



どこをどぅ見たら親身になってんだよ!?


「ったく…」

大悟は机に肘をついて今度は深々とため息をひとつついた後、言葉を続けた。



「どうすりゃいいかなんてオレに聞かなくたって、
海斗はどうしたいかがあるんだろ?」


「違うのか?」って余裕な笑みを浮かべて指さされたから、グッと息を飲み込んだ。



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