*powder snow ~空に舞う花~*
こういう時は
何も見なかったフリをしてさっさと帰るのが得策だと思う。。
ので…、
クルッと踵を返して立ち去ろうとした
けど………
「……きゃあぁっ!!!誰っ???」
背後から女の叫び声。
………マジ勘弁して。。
体はいつでも走って逃げれるように前を向いたまま、 顔を横に向けて後ろをもう一度チラッと振り返った。
「……えっ…!?」
月の明かりで、うっすらと見えるようになった人影が、教師じゃない事に安心するより先に
あまりに唐突すぎて一瞬ワケが分からない。
「…どうして…??」
きっと、どうしてはオレのセリフ。
「…千雪?」
「…海斗?」