*powder snow ~空に舞う花~*
諦める…そんな言葉を使うのもホントは違うのかもしれないね。
だって、なにも始まってない。
ただ、私が好きになっただけ。
どうにか、莉子にバレないままメールも電話も出来た。
泣きそうな声に、胸が痛んだ。
ホントの事を、私が知っている海斗を、海斗の事故も全て話たい衝動にもかられた。
けど……
話せなかったの。。
海斗が、どんな理由があるのかもわからないけど
彼女である莉子に隠した事を
私が話す事はできなかった。
それに…――