*powder snow ~空に舞う花~*
楽しかったんだ。
莉子といるのが。
好きになったんだっていう感情だと思うのは容易な事だった。
だから、
大悟と分かれてから、莉子を送る帰り道で
「オレら、付き合ってみる??」
誘った。
もちろん、出会った初日にOKをもらえるなんて思ってもみなかったけど…
頬を赤らめながら頷いてくれた莉子に
キスをしたんだ。
それからのオレたちは
大悟とは一緒に授業をサボってたり…
もちろん、莉子ともうまくいってた。
そんな高校生活の中で
夏という季節がきたのは
あっという間だった…――