逢いたい…。【実話】

悪戯

寝つけないまま朝を

迎えた。


パパが仕事に行った。



【雛に聞かなくちゃ…

まだ寝てるかな?】



ガチャガチャ!!


「お湯くれ!」


パパが戻ってきた。


《え?お湯?》


「あ~車の鍵穴にボンド

みたいなのが入ってて鍵

が入らない!」


慌てて玄関から出た。



【ずっと…開けられなか

った…ドア……】



TUNがきっと…ここに

立っていただろうと思わ

れる場所にあたしも立っ

てみた。



【…キュン……】



《あれ?!》


チビ太のお気に入りの車

の乗り物がない?!


辺りを見回すが見当たら

ない。


《え~どこいっちゃった

の~?》


最上階から下を見るとパ

パが車の鍵穴に悪戦苦闘

している。


《あっ…あった!》



チビ太の車の乗り物が真

下に見えた!




階段を急いで降りながら

疑いが生まれる――――





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