逢いたい…。【実話】
《連絡も

してくれないんだね…》


理由にならないような

理由に悲しくなった。


同時にTUNに不信感を

抱くようになった。


《TUN…夜…

あたしの家まできた?》


ついに聞いてしまった。


『あぁ…行った…

雛ちゃんに止められたけ

ど…どうしても逢いたく

て…謝りたくて…』



【ドキン…ドキン…

聞かなくちゃ…】



心臓が壊れそうになる。


《玄関まできた?

なんで家知ってるの?》


もう止まらない。


『あ~ドアの前まで行っ

た…鈴の音がすれば俺が

来たってわかってくれる

かなって……家は雪ちゃ

んに教えてもらった…』



【え?雪に?いつ?

そんな話してるなんて

初めて聞いた……

やっぱすべて雪がバラし

てたんだ…ズキッ…それを

二人とも隠してたんだね

…ズキン…】



《TUN…

雪となんかあるの?!》




暗闇の海の底に輝きが戻

る事はないのか――――





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