逢いたい…。【実話】
‡二十一章‡

不安

朝陽が昇りはじめた。



「これからはおとなしく

するんだな?!」


そんなセリフを残して

パパは仕事に行った。


【うっ…もうイヤだ…

こんな人とはいたくない

早くここから出たいよ】



折られた携帯の電源は入

らなかった。



【あっ…TUN……】



ベランダからTUNの車

を探したがなかった。



【もう…あれから何時間

もたったもんね……帰っ

ちゃったよね……】



[ママ~オハヨ~~]


チビ太が目を覚ました。


《おはよ~チビ太ぁ~》



この無邪気な笑顔に時々

悩んでしまう…。




何も分からないチビ太

から父親を奪おうとして

いいのだろうか――――





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