逢いたい…。【実話】
‡二十四章‡

事件

《何にも…隠してない》


涙が止まらない。


「じゃあ何で泣く?!」


パパの質問責めだ。



【ズキズキ…ぁぁ……】



《…あたし…イヤ…

こんな生活…グスッ…》



ついに言ってしまった。



【ビクビクビク…コワイ…ョ】



「あ?!何だよそれ!!」


《…あたし…パパに怒鳴

られたり…ズキン…すぐ帰

れとか…もうヤダ……》



ずっと言いたかった事。


パパの恐ろしい形相が近

づく。



バン!!!



【ビクッ!!…ビクビク】



壁に拳がめり込む。


「ヤダって

どーゆー事だよ?!

別れるって事か?」


パパの

怒りの頂点が見えた。



【ビクン…ビクン…このまま

じゃ…ダメ……だって好き

じゃないんだもん…】



《……うん》




離婚する為に強くならな

ければならない――――






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