逢いたい…。【実話】
‡二十六章‡

無言

プルルルル~プルルルル



【ドッキン!!ビクビク】



着信音があたしを目覚め

させる。


午前0時を回っていた。



「あ?なんだよ!

こんな時間に!!」


パパが飛び起きた!



【ビクン…ビクン……パパが

起きちゃった…ょ…ぉ…

ドクドク……】



「もしもし?!」



【…ドクン…誰だろ??】



「けっ!切れた!!」



【切れた??まさか??

TUN?…ビクビク】



バサッ!!!


「おい!起きろ!」



あたしを包んでいた布団

が剥ぎ取られる。



【…イヤ…イヤダヨ……ズキッ

コワイ…ょ…ぉ…シクシク】



「今!無言電話があった

ぞ!!」


《…ぁ……ぁ…ウ…ン…》




やはりパパの前だと言葉

が出てこない――――







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