逢いたい…。【実話】

真夜中

TUNとの約束を果たせ

ないまま夜がきた。


ちょっとした寝返りにも

敏感になるパパ。



【やっぱ…毎日電話なん

て……ムリ…ダヨ…ズキン】



夜中に外に出る事も諦め

て眠りにつく。



翌日もパパは出かける様

子はない。



【このままじゃ…

いつ電話できるか分から

ない…ょ……ビクン】



TUNの怒りを想像して

しまう。



あたしはの布団は部屋の

一番隅になった…


パパの布団が入り口を

ふさぐ。



【なんで…シクシク…ここま

でするの?こんなの悲し

すぎる…ょ…ズキン…パパ

だって…あたしが気持ち

がないの気付いてる

でしょ??】



プルルルル~プルルルル



【ビクン!!…ビクン…】



嫌な予感がした。


時計は午前1時をさす。



プルルルル~プルルルル


着信音は鳴り止まない。



【ビクビク…パパ…

起きない??…きっと

TUN……ドキン】



ソッと部屋から出る。



プルルルル~プルルルル


カチャン……


受話器を静かに取る。



【ドキドキ……TUN…】




TUNに助けを求める

ように受話器を取って

しまった――――





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