逢いたい…。【実話】
願い
無言電話が無くなる事は
ない。
ただ…あたしが出ても切
れる事が多くなった。
【…ちゃんと…話す事が
出来れば……ズキッ】
ピンポーン~~
最近休みの度に咲が来る
ようになった。
「ねーねー今さ下に刑事み
たいなのが立ってたよ!」
《え?刑事?!!》
玄関を出て下を覗いた。
そこにはベージュの
トレンチコートを着た
年配の男がいた。
【ビクッ…ビクビク…】
「あー見張りお願いしたん
だよ!不審者がうろつく
ってな!!」
パパが満足そうに話す。
「彼恐いね…
まだイタ電あんの?」
咲が興味津々に聞く。
《あるよ…すぐ切るのが
ほとんど……後は時々
無言のまま繋がってるっ
てのかな…》
「えー切らないの気持ち悪
くない?全部こっちの声
聞こえちゃうじゃん!」
【確かに…TUNがして
る事は常識からはずれて
いる…ズキン】
「TABAちゃん~最悪な
彼だったね?!罰が当た
ったんだよ!浮気なんて
してるからだよ!」
咲は
あたしを心配して来る訳
じゃない…
傷ついている姿を見に来
ているのだろう――――
ない。
ただ…あたしが出ても切
れる事が多くなった。
【…ちゃんと…話す事が
出来れば……ズキッ】
ピンポーン~~
最近休みの度に咲が来る
ようになった。
「ねーねー今さ下に刑事み
たいなのが立ってたよ!」
《え?刑事?!!》
玄関を出て下を覗いた。
そこにはベージュの
トレンチコートを着た
年配の男がいた。
【ビクッ…ビクビク…】
「あー見張りお願いしたん
だよ!不審者がうろつく
ってな!!」
パパが満足そうに話す。
「彼恐いね…
まだイタ電あんの?」
咲が興味津々に聞く。
《あるよ…すぐ切るのが
ほとんど……後は時々
無言のまま繋がってるっ
てのかな…》
「えー切らないの気持ち悪
くない?全部こっちの声
聞こえちゃうじゃん!」
【確かに…TUNがして
る事は常識からはずれて
いる…ズキン】
「TABAちゃん~最悪な
彼だったね?!罰が当た
ったんだよ!浮気なんて
してるからだよ!」
咲は
あたしを心配して来る訳
じゃない…
傷ついている姿を見に来
ているのだろう――――