放課後プリンセス
家への帰り道の電車の中
電車の窓から
暗闇に光る街のネオンや家の灯が見えていた。
一哉のほうを見るけれど
後ろを向いて外の景色を見ている。
その姿を横目に見ながら
アタシも外を見ていた。
「…七乃が俺の元カノって聞いたんだろ?」
一哉にはいつも何もかもがお見通しで。
「あ…うん」
堺さんはああいってくれたけど
まだまだ不安のアタシ。
「どうせ舞花のことだから、まだ七乃のことが好きなんだとか考えてんだろ?」
甘い顔でアタシを見る。
ダメだよ・・・そんな顔したら、”うん”なんて言えなくなる