放課後プリンセス
前にいた女子が、続ける。
「なんかアメリカに残ってお勉強だってさ!」
「エラっ!ウチなんか絶対無理だわ」
「知ってるっつーのっ!」
「や、そんなハッキリ言われても傷つく…」
隣りで心配そうに見ていたよっちゃんが、アタシの肩を軽く叩いた。
「舞花、行こう?」
声が出なくて、アタシは頷く。
そしてよっちゃんとアタシはトイレに行った。
本当は今でも…泣きたい気分
また一哉を思い出してしまって。
けど
もう誰にも頼らないって決めたから
ぐっと、涙をこらえた。