放課後プリンセス
通帳に目を向けながら、そんなこと思っていた。
「よっちゃん、やったよ!アメリカの旅行金額…超えたっ!!」
隣りにいたよっちゃんが、ため息のような明るい声を出す。
そう、アタシは一哉を探すためにアメリカへ行くのです
その旅行費がやっと貯まって
「やっと?早くチケット取ってきなよ。愛しの一…!?」
「恥ずかしいセリフ言われる前に閉めとこうか」
よっちゃんの口に手を当てて、にっこり笑う。
そんな日常が、楽しくて
バイトでストレスが貯まるアタシには、いい癒しだった