放課後プリンセス
リビングに行くと、ソファーに座り、ぬいぐるみで必死に遊んでいる一哉。
桜花に遊ばれ、焦る一哉。
その光景に今でも笑ってしまう。
だって
一哉が焦るとこなんてあんまり見れないもの。
「…遅い」
無愛想に言う。
「ゴメンゴメン。ゆっくりしててさ」
そして桜花に見せつけるように、キスを交わす。
これが毎日の日課。
怒っていても、これだけは毎日してくれるんだ。
5年経っても、愛はまだここにあるから