明日は君と
その声がした方に目線を移すとこっちに駆けてくる人が見えた。
「…大丈夫、です」
強がってそんな言葉を口にするけど、痛みはどんどん増していく。
「見せて」
そう言って私の足に手を沿える。
「うわー、捻挫してるな…。ホントごめん」
ものすごく申し訳なさそうに頭を下げる彼に、私はいたたまれなくなって手を振った。
「いや、大丈夫だから…」
「いや、俺の責任だ…。取り敢えず俺の家すぐ側だから来て。手当てするから。…まあ応急処置程度にしかならないだろうけど、やらないよりかマシだろ」
「え、いや、ホントに大丈夫なんで…」
「良いから」