明日には晴れ
平凡な日々
高校に入学したばっかりのあたし、
本永 夏姫(もとなが なつき)
あだ名はなつ。
マイペースで天然と言われることが非常に多い。
喋るのがとてもゆっくりで癒し系と言われ続けた15年間。
今だに変わらない自分自身。
今だに変わらない日々。


今親友と一緒に学校に登校中。
あたしの親友は、
『山下 奈未』(やました なみ)
ちっちゃいくせに、とにかく元気で明るいくて、あたしのことを1番に気にしてくれる、そんな優しい女の子。


『ねぇねぇ、なつ。好きな人作らないの??』
『うーん…あいつのこと忘れるまでは作らないつもりだよ』
『そっか…なかなかラブラブだったもんね。なつのペースでゆっくり頑張りなっ!』
『ありがとね、奈未』

あたしにとって忘れられない人…。
それは中学の頃に付き合っていた彼氏。
1年も一緒にいたのに、最後は喧嘩別れ。
そんな彼に今だに未練たらたら…。
『あはは、馬鹿みたい…』
囁く。
なみにも聞こえない声で。


あたし達は学校に着いてクラスの前で手を振り別れた。
奈未1組であたしは4組。


元彼に会いたくてしょうがないあたし。
でも高校はばらばら。
もう二度と会うことのない人。
これが運命だったんだと自分に言い聞かせるあたし。


そんなあたしの前に1人の男の子が現れた。
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