恋
「……」
「……」
今、俺は仁志に言われて夕飯の買い出しをするためにスーパーに向かってるところだ。
…深晴ちゃんと一緒に。
「わりーな、俺一人で良かったのに」
「…別に大丈夫です」
あー
また一線引かれた気がする。
深晴ちゃんに近づこうとすればするほど
深晴ちゃんは俺が近づいた分の倍線を引く。
スーパーに着くと深晴ちゃんは鞄からメモを取り出した。
「卵に牛乳に鶏肉に……」
そう呟きながら、俺が持ってるかごに次々と入れていった。
「あ、ごめんなさい、重いですよね」
「へーきだよ、男なんだから」
笑って見せると、深晴ちゃんが視線をしたに落とした。
「じゃあ、かごお願いします」
そう言うとメモに書いてあるものを次々とかごゆ入れていった。