恋
「いただきます」
家につき、材料を仁志に渡すと、すぐに作ってくれた。
「つーかオムライスとか、顔に似合わずかわいいの作るのな」
笑いながら言うと、少し恥ずかしそうな顔をしながら、俺に『文句を言うなら食うな!』と言った。
「深晴が好きなんだよ」
その深晴ちゃんは、俺といるのが気まずいのか、部屋にいってしまった。
「深晴となにかあったのか?」
「べつに……」
深晴ちゃんがしたことを仁志には言わなかった。
「ならいーんだけどな」
「俺じゃあ駄目なんだってことはわかった」
「なんだそりゃ」
今日、深晴ちゃんが車を避けなかった所を見て
深晴ちゃんがどんだけ英を好きなのかがわかった。
俺じゃあ駄目ってことを気づかされた。