嫉妬



今日で英に対しての嫉妬心が
俺の中で増大した。


それと同時に、俺に勝ち目がない事を実感させられ虚無感もあった。


「英は、望んでないよ…早く新しい人を見つけてほしいに決まってる」

スプーンを持ってる手を止めて、仁志が言った。


「あいつ自分の事は二の次だからな」


英は、誰に対しても優しい奴だった。
特に彼女の深晴ちゃんに対しては別格で優しかった。

「今日、英の弟叶が来たろ?」

「ああ」

急に叶の話になった。

「お前気づいてたろ?深晴を責めてたこと」

「ああ、そのせいで深晴ちゃんが過呼吸になったこともな」


「英が死んだ日二人は喧嘩したらしくて……、」
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