新学期


廊下を一人で歩いていると…


「遥汰!」

後ろからうざい声がした。

「ねぇ、まってよ!」



あー、うざい



「なんか用か?」

「それが彼女に対しての態度?」


「はぁー、で、何?」


俺は、冷たくそう言いはなった。


それでもこの女はびくともせず、話を続けた。



「今日、私のうちに来ない?親いないんだ」



「いや、遠慮しとく。じゃあ」


そう言って俺はまた廊下を歩き始めた。


後ろからは、あいつがなんか叫んでいたが、無視することにした。



廊下を一人であるき、いつもの場所に向かっていく。


いつもの……


俺の心を一瞬で奪い去った……


あの子が見える場所へ…
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