生涯愛した人へ
「その様子じゃ俺が美空に告ったこと知ってるんだ…。
でも大丈夫。
俺は………」
ギュッ………
「えっ?」
驚いている直人をよそに私は直人をさっきよりも強く抱きしめた。
「そんなムリして笑わないでよ……。
美空から聞いたよ。
私じゃ直人を抱きしめても美空の代わりにはなれないよね。」
直人黙りこんじゃったよ……。
やっぱり私じゃダメなのかな………?
「………。」
「やっぱ私じゃダメか。
でもね?直人……
1つだけ言っとく。
私は直人が好きだよ?
他の誰よりも……
今は美空を忘れることができなくても、私はずっと想ってる…。」
これは私の本音だから。
もし美空が忘れられないのなら私が忘れさせてあげる…。
あなたを絶対泣かさないよ……?