生涯愛した人へ



その時、先生が教室に入ってきた。




「おはよう!
今日から転校生が来る!

早速紹介するぞ!!

君、入ってきなさい。」





急にクラスがざわつきだす。




三原さん……かぁ。



見せつけられそう……。




ガラッ





入ってきたのはかなりの美女!!




これじゃ祐希が私を捨てた意味も分かるな……(笑)





「今日からこのクラスに入ることになった、

三原奈央です☆

ヨロシク〜」




いきなりタメかよ!





まぁいいけどさ…。





「じゃあ席は……」




先生が言いかけた瞬間三原さんが遮った。





「私、祐希の隣がいい!

ね?先生いいでしょ?」




美女だからか先生も引きながら渋々OKした。




先生、弱すぎ……




クラスの男子みんなも目をハートにしている。




はぁ……
この先思いやられるよ。





三原さんが席に行く途中、私の横を通ろうとしたとき、



わざとみんなに聞こえるように、




「あれ〜?
あんた白川美空?(笑)

負け犬がどうしてこんなとこいるわけ?

祐希に捨てられた女のくせに……



目障りなんだよ!!!

お前の存在じたいが…(笑)」





場の空気が一瞬にして凍りついた……。




なんだ……
あの子性格悪すぎ……。




隣からめぐが……



「大丈夫?美空……
保健室行く?」



「私、ちょっと行ってくるね。」




三原さんがまた追い討ちをかけるように毒を吐いてくる……。




「へぇ。
逃げるんだ!

あんたってさ人間としている意味ないんじゃない?(笑)」





ドクンっ………




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