生涯愛した人へ



教室の扉の前、
深く深呼吸してドアを開く。




授業はもうとっくに始まっていて私たちは席に着いた。





祐希と三原さんは楽しそうに喋っている。


若干傷つくけど私はもう1人じゃない。


直人クンにめぐがいる。


だから負けない。


絶対に!!




休み時間、
私たちは3人で喋りまくっていた。



直人クンも必要最低限しか祐希と喋らなくなった。




「美空~
今度合コンするんだけどどう?

優しい人いっぱいだよ?」



「ゴメンめぐ…。
私、その日孝ちゃんに会うんだ!」



「あの人いい人だったもんね?
いっそ付き合っちゃえば~?」




めぐが冷やかしてくる。


でも孝ちゃんと付き合うのもいいかもな…。


私のことずっと想ってくれてるし。



「そうだね~。」




いつもみたいに楽しい空間。


友だちといると幸せ…。




その時また三原さんが割り込んできた。



「あんたいつまでここいるつもり?
目障りっつてんじゃん!

さっさと消えれば~?」




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