生涯愛した人へ
-最後の本音-
「祐希…ゴメンね?
ホントは迷惑なんて思ったこと一度だってないよ……。
でも……
私、決めたの……。
三原さんと一緒に生きていくことが祐希の幸せなら応援しよって。
私はきっといつかあなたを1人にするから…。
だから三原さんと幸せになってもらおうって。
だから私とはもう関わらないで?」
これが私の“最後の本音”だから……―――
祐希がどれだけイヤって言っても私はもうあなたを見ない。
これからは交差しない別の道を歩いていくことを誓ったから………
「三原さん……
散々傷つけられたけど、
私もあなたを傷つけた。
ごめんなさい……。
でも約束してほしい。
祐希のこと幸せにしてあげて?
私じゃダメだから……。
お願いね?」
三原さんはやはり驚いた顔をして、また真剣な顔に戻って声は出さず頷いてくれた。
これで思い残すことはない。
ホントにサヨナラ……―
私は立ち上がり、
鞄を手に取り祐希たちに笑いかけて歩きだした。
もう後ろは振り返らないから…―――
サヨナラ………
大好きな人………
サヨナラ……――――