生涯愛した人へ
「奈央…ホントにごめんなさい…。
私、ずっと嘘…ついてた。
まだね…祐希が好きなの…。」
ひっぱたかれるのは覚悟してた。
なのに、奈央は優しい顔をして…
意外な言葉を口にした。
「知ってたよ。
美空がずっと祐希を好きだったの…。
実は私、もうとっくに別れてるの。」
えっ?!
急いで祐希の方を見ると気まずそうに下を向いていた…。
「ホントなの?」
「うん…。
2年の時に、美空が私に本気でぶつかってきてくれた日に。
祐希もずっと忘れてなかったんだよ………
私と付き合ってるときももぬけの殻みたいにボーっとしてるしさ(笑)
でも、私こそ気づけなくてゴメン…。
あの時、美空が言った言葉が全然分かってなくて。
美空はもうあの頃すでに訴えていたんだね……。」
奈央の頬にはすでに涙が伝っていて、私ももらい泣きしそうになった。
でも、
私の話はまだ終わってない。
最後までけじめつけなきゃ…っ