生涯愛した人へ
-サヨナラまでの時間-
あれから、
お昼までみんな泣き続けていた……。
お昼になるとみんな落ち着き私も平静を取り戻していた。
「そろそろ教室戻ろっか…。」
誰かの一言で私たちは教室に戻ることにした。
その時、祐希が私の手を握ってきた……。
ギュッ
えっ?って顔で祐希を見ると祐希も顔を真っ赤にしていて、
「これなら離れないだろ?」
って言った。
どうしてあなたはこんなにも優しいの…?
いつもそう。
私を惑わすの……。
あなたから離れたいのに、頭ではそう思ってるのにあなたの言葉・仕草の1つ1つで私の考えを惑わすの……。
あなたを傷つけたくない……
そう思って突き放したのにあなたはまた私の隣に、
彼氏という存在の所に帰ってくるの……―――
どうして―――?
どうして忘れられないの……?
これじゃ私……
余計別れるのが辛くなっちゃうじゃん……っ
「ホント祐希ってバカなんだから……っ」