生涯愛した人へ
「ゴメンね、美空。
そろそろ学校行きなさい!」
そう言って弁当を私に渡してくれた。
「ありがとっ!
お母さん。
行ってきます!」
そして私は家を後にした……。
祐希の自転車に乗り学校までの時間……
「祐希!
さっき言ってたのってホント?」
ちゃんと聞きたかった。
あの夢の話を………
ホントに祐希も私と全く同じ夢を見たって言うならほぼ100%現実になるってことだよね?
なら私……
ホントに死んじゃうんだ……。
「……ホントだよ。
ゴメン、ずっと黙ってて……。」
「いいよ。
謝らなくて。
でも祐希も私と同じ夢を見たんなら私ほぼ100%死んじゃうんだね……。」
そう言って私は満面の笑みで、
「祐希!
着いたよ〜
ほら!行くよ!!」
って言った。
これ以上祐希にムリに笑ってほしくなかったから!
最期くらい普通にしてほしいもんっ