生涯愛した人へ



しばらくして警察と救急車が来た。




引いた男は現行犯逮捕され、俺はただ美空を呼び続けていた……。




病院で美空の手術を無事に祈りながら、俺はイスに腰かけていた。



すると、
美空の両親が駆けつけてきた。




「祐希くん!
美空は?」



「おじさん…おばさん…

俺、助けられなかった……。

目の前にいたはずだったのに…ただ見てるしかできなかった……

分かってたはずなのに…うっ……うぅっ」




どうして……?



俺は分かってたんだろ…?



なのに俺は……





どうして助けられなかったんだ……?






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