生涯愛した人へ
「あなたのせいじゃないわ。
それに美空は大好きな人を助けたんでしょ?
ならあの子、後悔は絶対にしてないと思う。
祐希くんが自分を責め続けてると美空が悲しむわ。」
どうしておばさんはこんなにも優しいんだろう……
自分の娘が俺のせいでこんな状態なのに、
俺は…!
アイツだけじゃない
アイツの周りにいる人たちをも悲しませてるんだ………
しばらくして“手術中”のランプが消え、中から数人の医者とストレッチャーに寝かされた美空が出てきた。
「美空!」
俺が急いで美空の傍に駆けると、美空はいろんな機械に繋がれていた……。
数えきれないほどの点滴……
酸素マスク……
そして体中いっぱいに包帯……
「先生……っ」
見てるのが痛々しくて俺は先生に美空は無事なのか?って聞いた。
「最善は尽くしました…。
しかし恐らく、
もう意識は戻らないでしょう……。」
えっ?
それってもう、
美空が死ぬってことだよな……?
なん……で?
美空はまだまだ生きたいよな……?
何で……
美空じゃなきゃダメだったんだよ……!