生涯愛した人へ
。*最終章 手紙*。
-机の引出し-
美空があの世に逝ってから2時間が経ち未だに俺は病室のイスに深く座り込んでいた。
美空……
お前は最期まで笑顔を絶やさなかったな。
俺を1つたりとも責めることなくお前は俺に“幸せになれ”って言った。
こんな俺でも幸せになる権利はあるんだろうか……?
でも俺は、
お前がいねぇと
幸せになれねぇんだよ。
お前が隣で笑っててくれなきゃ、お前が俺を引っ張ってくれなきゃ、
俺は……前に進めねぇんだよ…!
正直まだお前がすぐ近くにいる気がしてならねぇ。
ホントにお前はもう……
この世にいねぇのか…?
なぁ…
美空……
お前は、俺といて
幸せだったか……?