生涯愛した人へ
美空の家に到着し、
俺は美空の部屋へ案内された。
初めて入る美空の部屋……
ピンクと白で統一された可愛らしい部屋だった。
何か美空らしいな……
そう思いながら美空の部屋をグルッと見回すと、棚の上に置かれているたくさんの写真が目に入った。
ほとんど俺と美空のツーショット……
そして2枚だけ4人と5人で写った写真があった。
その写真のガラスには数敵の涙のあとが残っていた……。
美空…
この部屋で、
1人で泣いてたんだな…。
そう思うと心が締め付けられそうになった。
美空も俺と離れてた間、
涙を流してくれたんだ……。
美空……
そう信じていいよな?
その瞬間、
開いてた窓からヒューッと風が吹き抜けていった。
まるで空から美空が頷いているように……。
優しい優しい風が俺を包んでくれたのだった……。