生涯愛した人へ



ブーン……


バスに乗っている間私は音楽を聞きながら窓の外の景色を見ていた。



外は通勤の車で溢れかえっていた。



バス通学が初めての私にとってこの時間はウキウキだった☆


さっきお母さんが言ってくれた言葉で私のキモチは晴れた。


受かったんだからイヤとか言ってないでガンバろうと……。



バスはどんどん学校に近くなっていく。


あと数10分後には入学式が始まる。



でもなぜか私は緊張しなかった。


それはきっとお母さんのおかげ♪



あともう少し……


すると画面に"秋野丘高校前"と出た。


すかさず私はボタンを押し隣で寝ているお母さんを起こした。



「んっ…?」


「お母さん着いたよ。」


「うん。」



アナウンスが鳴り出した。
"秋野丘高校前〜
お降りの方は出口へ。"




「よいしょっと。
う〜ん!やっと着いた!!」


「美空!
正門まで歩くわよ。」


「りょーかい!!」



外もキレイなんだ……
これだったら中やたらとキレイそうだな…




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