生涯愛した人へ



「そこの2人〜!
なーにラブラブしてんですかぁ?(笑)」



「バッ!
バカっ!めぐだって抱きしめてるじゃん!」



後ろで美空が膨れているのが分かった。


めぐ……
そんなこと言ったら俺まで赤くなんじゃん……〃〃



「祐希クンも何赤くなってんですかぁ?(笑)」




めぐがバカにしたように言った。


顔は見えねぇけど絶対ニヤニヤしてやがる…!



めぐのやろー!





自転車で走りはじめて10分。


ようやく目的地に着いた。



「美空。着いたぞ。」



「はぁーい!」




美空は俺の体に回してた手をスルッと離した。


そして俺は何だか寂しいキモチになっていた。










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