生涯愛した人へ
「何?」
布団の中から顔だけだして喋った。
このベッドの周りにはカーテンがされていて今はカーテンの中に私と祐希の2人きり。
「はぁ……
何であんなことしたんだ?」
「あんなことって何よ…」
「めぐは告白されたことに怒ってるわけじゃない。
2人で抱きしめあってたことに怒ってんだよ。」
そっちか……。
今2人だし言ってもいいよね?
「抱きしめてきたのは直人クンの方からだよ。
これでけりつけたいからしばらくこのままでいさせてって言われたから。
私がさっき理由を言わなかったのはこれ以上めぐを泣かせたくなかったからだよ……。」
めぐが今どれだけ傷ついてるのか……
それは私が1番よく分かってるから……
何となく分かったんだ………。
これ以上言ったらきっとまた泣くなって。
「私、中学でいじめられてたって言ってたじゃん?
だから何となく今のめぐの屈辱さが分かるんだ…。
ホントはさっき謝りたかったのにさ、私ってば意地はっちゃって……
笑えるよね………。」
その瞬間私の頬にも涙が伝っていた。
冷たくて悲しみによって出てきた涙……
「だってさ。
めぐ。」
「え?め…ぐ……?」
シャッ
気づくとめぐが私の目の前に立っていた。