生涯愛した人へ



「えっ?!
それって俺??!」




そんな困ったように言わないでよ……。



そんな顔しないで……

泣けてきちゃうよ……。



私、祐希の前では泣きたくなかったのに。


余計困らせるのイヤなのに……。



「なぁーんてね!
今の話は忘れて!

じゃっ。」



そう言って私はベッドから降り、保健室を出ようとした。




なのに………



「ゴメン……」





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