空悟~大切な君~
そして空悟がそこに座った時、少し大きな波が来て、波が空悟の身体と顔を撫でた。
「ううっ!兄ちゃん、しょっぱいー」
「あはは!海の水は辛いよ」
咳き込む空悟の顔を撫でてやりながら笑う。こんなに笑ったのはいつだったか。
昔よく家族全員で来た海。思い出が詰まった海のおかげで、心が穏やかになったせいか。それとも、もう時間が無いから、小さな事でも楽しいと思えるのだろうか。
「おい、焼きそばあるぞ」
父さんが手を振っている。
「空悟、行こう」
「うん」
俺達は父さんの所に向かった。母さんはいないけど、またこの海に新たな思い出を刻む。
「ううっ!兄ちゃん、しょっぱいー」
「あはは!海の水は辛いよ」
咳き込む空悟の顔を撫でてやりながら笑う。こんなに笑ったのはいつだったか。
昔よく家族全員で来た海。思い出が詰まった海のおかげで、心が穏やかになったせいか。それとも、もう時間が無いから、小さな事でも楽しいと思えるのだろうか。
「おい、焼きそばあるぞ」
父さんが手を振っている。
「空悟、行こう」
「うん」
俺達は父さんの所に向かった。母さんはいないけど、またこの海に新たな思い出を刻む。